10年後にFIREする。
その道のりを、ぜんぶ記録する日記。

会社員がコツコツ資産形成でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指す実録ブログ。 新NISA・インデックス投資・節約のリアルを、シミュレーションと実体験でわかりやすく届けます。

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固定費の見直しで浮く年間金額の目安

固定費を下げる順番|効果と手間で並べた見直しリスト

「節約しなきゃ」と思って、コンビニのコーヒーを我慢する。飲み会を1回断る。それでも月末に家計簿を見ると、削れているのは数千円。しかも我慢した記憶だけが残っている。 変動費の節約は、毎月あたらしく意志力を使います。 一方で固定費は、1回の手続きで効果が半永久的に続きます。この非対称性が、固定費から手をつけるべき理由のすべてです。 この記事では、どこから手をつけると効率がいいのかを、金額と手間の両面で並べました。 この記事の結論 固定費は1回の手続きで効果が続く。我慢が要らないのが最大の利点 効果が大きい順は通信費 → 保険 → サブスク → 光熱費。手間の割に効くのは通信費 この4つを全部やっても年13.8万円(月約1.2万円)。月3万円削るには住居費か車に触る必要がある 浮いた月1万円を年4%で20年積み立てると約367万円。削減は投資と同じ意味を持つ 何から手をつけるか 固定費の見直しは、金額の大きい順ではなく**「金額 ÷ 手間」の順**に並べると挫折しません。よくある削減額の目安を並べました。 一般的な例です。契約内容・世帯人数・地域によって大きく変わります。 項目 年間の削減額 手間 効き方 格安SIMへ乗り換え 約7.2万円 半日 一度きり 保険の見直し 約3.6万円 数時間 一度きり 使っていないサブスク 約1.8万円 30分 一度きり 電気・ガスの見直し 約1.2万円 30分 一度きり 合計すると年13.8万円、月あたり約1.2万円です。 ここで正直に書いておくと、よく言われる「固定費を月3万円下げる」には、この4つだけでは届きません。月3万円クラスの削減は、住居費か車に手をつけたときに初めて現実的になります。 逆にいえば、通信・保険・サブスク・光熱費は「痛みなく取れる範囲」で、まずここを取り切るのが順番として正しい、ということです。 通信費:手間の割に一番効く 大手キャリアで月8,000円前後払っているなら、格安SIMへの乗り換えで月2,000円前後まで下がるケースがあります。差額は月6,000円、年7.2万円。 作業はMNP予約番号の取得と回線切り替えで、慣れていなくても半日あれば終わります。一度やれば毎月自動で効き続けるので、時給換算するとかなり割のいい作業です。 PR ▶ 楽天モバイル(データ無制限・国内通話無料) 通信費の見直しはFIREへの固定費削減の定番 料金プランは各社が頻繁に改定するため、金額だけで選ぶと乗り換え直後に逆転されることがあります。データ量ごとにどこが安いかは格安SIM 5社の徹底比較にまとめてあるので、自分の使用量に近いところで選んでください。 ...

2026年8月16日 · 1 分
生活防衛資金の目安

貯まる家計のつくり方|先取り貯蓄と生活防衛資金の決め方

投資の勉強をどれだけしても、入金する現金がなければ何も始まりません。 そしてその現金は、意志の力ではなく仕組みで作るものです。 この記事は、資産形成の一番地味で一番大事な土台——先取り貯蓄の仕組みと、生活防衛資金の決め方をまとめたものです。ここが固まっていないと、相場が下がったときに投資を続けられません。 この記事の結論 「余ったら貯金」が続かないのは意志の問題ではなく順番の問題。先に引くだけで解決する 会社員には給与天引きという強い武器がある。手取り口座に入る前に別の場所へ送る 生活防衛資金の目安は生活費の3〜6か月分。会社員なら3か月分でも始められる 生活防衛資金は投資に回さない。増やす場所ではなく、投資を続けるための保険 「余ったら貯金」が失敗する理由 月末に残った分を貯金しよう——この方式が続かないのは、意志が弱いからではありません。 人は、使える状態にあるお金を使い切るようにできているからです。手取りが増えても、その分だけ生活水準が上がって貯蓄額は変わらない、というのはよくある話です。心理の問題なので、気合いでは解決しません。 解決策は単純で、順番を入れ替えるだけです。 ❌ 収入 → 支出 → 残りを貯蓄 ✅ 収入 → 貯蓄 → 残りで生活 先に引いてしまえば、残った額で生活が回るように無意識に調整が働きます。これが「先取り貯蓄」と呼ばれるものです。 管理人順番を変えるだけで結果が変わる、というのは正直うさんくさく聞こえます。でもこれは意志の話ではなく、口座にいくら見えているかの話です。見えなければ使いません。 会社員が使える「引く」仕組み 会社員の強みは、給料が振り込まれる前に引けることです。手元に来る前に消えていれば、使いようがありません。 財形貯蓄:給与天引きで積み立てる制度。勤務先に制度があれば使える。住宅財形・年金財形は一定額まで利息が非課税になる場合があります 企業型DC・iDeCo:老後資金として天引き。所得控除の効果が大きい一方、原則60歳まで引き出せない点に注意 証券会社の自動積立:給料日の翌日に自動で引き落とす設定にすれば、実質的に先取りになります 銀行の自動入金・自動振替:生活費口座と貯蓄口座を分け、給料日に自動で移す 大事なのは制度の種類より、**「自分が手を動かさなくても移動すること」**です。毎月手動で振り替える方式は、忙しい月に必ず飛びます。 いくら引けばいいか いきなり高い目標を設定すると、生活が回らなくなって数か月で解約します。おすすめの決め方は2段階です。 **まず手取りの10%**から始める。ここは生活を変えなくても大抵いけます 3か月続いたら固定費の見直し分を上乗せする。生活の満足度を落とさずに率を上げられます 固定費から手をつける理由は、一度削れば我慢が要らないからです。順番は固定費を下げる順番にまとめました。 なお、貯蓄率が到達年数にどう効くかはFIREに必要な金額と年数の出し方のグラフで確認できます。貯蓄率が低いうちほど、10%の改善の効果が大きいという結果が出ています。 生活防衛資金はいくら必要か 先取り貯蓄で貯まったお金を、すぐ投資に回してはいけません。最初に確保するのは生活防衛資金です。 生活防衛資金とは、収入が止まったときに生活を維持するための現金のこと。目安は生活費の3〜6か月分です。 生活費に月の家賃・ローン返済・保険料など、止められない支出をすべて含めて計算してください。 月の生活費 3か月分 6か月分 20万円 60万円 120万円 25万円 75万円 150万円 30万円 90万円 180万円 3か月か6か月かは、収入の安定度で決めます。 会社員・共働き:3か月分でも始められます。傷病手当金や失業給付など公的な支えもあります 自営業・単身・収入が変動する:6か月分以上を確保したいところです 住宅ローンがある・扶養家族が多い:止められない支出が大きいので厚めに どちらの極端も落とし穴 少なすぎると、暴落局面で生活費のために投資を売る羽目になります。一番売ってはいけないタイミングで売ることになる 多すぎると、インフレで実質的な価値が目減りします。現金は「減らない」のではなく「ゆっくり減る」 生活防衛資金は増やすための資産ではありません。投資を続けるための保険として持ちます どこに置くか 生活防衛資金に求められるのは、利回りではなくすぐ引き出せることです。 ...

2026年8月16日 · 1 分
新NISAの1800万円を埋めるまでの年数

新NISA・iDeCo・インデックス投資の使い方|会社員が最初に決める3つのこと

投資を始めようとすると、いきなり選択肢が多すぎて止まります。新NISA、iDeCo、インデックス、高配当株、個別株。どれから手をつければいいのか。 会社員がFIREを目指す場合、決めることは3つだけです。何に投資するか(商品)/どの箱に入れるか(制度)/いくら入れるか(金額)。 この記事は、その3つを順番に決めるためのまとめです。 この記事の結論 土台は低コストのインデックスファンド。理由は「勝てるから」ではなく手数料の差が確実に効くから 箱は新NISAが最優先。生涯1,800万円の枠は元本ベースで、含み益では減らない 1,800万円を埋めるのに月5万円なら30年、月10万円なら15年。埋める速さより、途中でやめないこと iDeCoは節税が強力だが60歳まで引き出せない。FIREの時期によっては足かせになる 決める①:何に投資するか(インデックスが土台になる理由) インデックス投資が勧められる理由は、「必ず儲かるから」ではありません。確実に効くのがコストだけだからです。 将来のリターンは誰にもわかりませんが、手数料は契約した瞬間に確定します。 信託報酬が年0.1%のファンドと年1.5%のファンドでは、差は年1.4%。これが20年、30年と積み重なります。 金融庁も「長期・積立・分散」を資産形成の基本として繰り返し示しており、その文脈で低コストのインデックスファンドが選ばれてきました。プロが運用するアクティブファンドでも、手数料を引いたあとで市場平均を上回り続けるのは簡単ではない、というのが長年の議論です。 管理人「プロに任せたほうが安心」と思っていた時期がありました。でも将来のリターンは選べないのに、手数料だけは自分で選べる。ここに気づいてから、商品選びの基準がシンプルになりました。 注意点 インデックス投資でも元本割れは起こります。市場全体が下がれば資産も下がります 「最強」という言葉が指しているのはコスト構造の合理性であって、成績の保証ではありません 過去のリターンは将来を保証しません。特定の商品を推奨するものではありません 決める②:どの箱に入れるか(新NISAが最優先) 同じ商品でも、どの制度で買うかで手取りが変わります。通常の課税口座では運用益に約20%課税されるため、まずは非課税の箱から埋めるのが基本です。 新NISAの押さえどころは3つです。 生涯投資枠は1,800万円。これは簿価残高方式、つまり買ったときの値段(元本)で管理されます。600万円で買ったものが1,000万円になっても、使った枠は600万円のまま 年間の上限は360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)。したがって最短でも5年かけないと埋まりません つみたて投資枠だけでも1,800万円まで使えます(成長投資枠は上限1,200万円) PR ▶ 松井証券(口座開設無料) 創業100年の老舗ネット証券。新NISA対応・サポート充実 1,800万円を埋めるのに何年かかるか 「1,800万円」という数字は大きく見えますが、自分の積立額で割ると具体的になります。 年間の投資上限360万円の範囲内で、積立額だけで枠を埋めた場合の単純計算です。運用益は枠を消費しないため考慮していません。 毎月の積立額 1,800万円が埋まるまで 3万円 50年 5万円 30年 10万円 15年 15万円 10年 月3万円だと50年。ここで「じゃあ意味がないのか」と思う必要はありません。枠を全部使い切ることは目的ではないからです。枠は上限であって、ノルマではありません。 参考までに、月3万円を20年間、年4%で運用できた場合の評価額は約1,100万円(元本720万円)。増えた分の約380万円が複利の働きです。もちろんこれは想定利回りでの計算で、下振れも上振れもします。 大事なのは、埋める速さを競って生活防衛資金まで投資に回してしまわないことです。順番は生活費 → 生活防衛資金 → 投資。この順番を守れば、暴落時に狼狽して売る確率がぐっと下がります。 決める③:iDeCoをどう扱うか iDeCoの強みは、掛金が全額所得控除になることです。運用益が非課税なだけのNISAと違い、拠出した年から税金が戻ります。 ...

2026年8月16日 · 1 分
貯蓄率でFIREまでの年数はこう変わる

FIREに必要な金額と年数の出し方|4%ルールと貯蓄率で自分の数字を出す

「FIREしたい」と思ったとき、最初にぶつかる質問は2つです。いくら必要なのか。そして、何年かかるのか。 この2つは別々に語られがちですが、実は1本の計算でつながっています。この記事では、当ブログでバラバラに書いてきた「必要資産額」「4%ルール」「貯蓄率」「副業の効果」「複利の目安」を、自分の数字を出すための順番に並べ直しました。 電卓を1回叩けば、あなたのFIRE到達年数はだいたい出ます。 この記事の結論 必要額の目安は年間支出の25倍(4%ルール)。年収ではなく支出から逆算する 到達年数を決めるのは年収ではなく貯蓄率。手取りの何割を残せているかがすべて 貯蓄率50%なら約18年、30%なら約31年。貯蓄率が低い人ほど、1%の改善が効く 4%ルールは米国の研究が元。日本の会社員には税・為替・年金の3つのズレがある ステップ1:いくら必要か(年間支出の25倍) FIREの必要額は、年収ではなく年間支出から逆算します。よく使われるのが「4%ルール」です。 資産を年4%ずつ取り崩しても資産が尽きにくい、という考え方で、裏を返せば年間支出の25倍(100÷4=25)を用意すればよい、ということになります。 年間支出300万円(月25万円)→ 必要額 7,500万円 年間支出240万円(月20万円)→ 必要額 6,000万円 年間支出180万円(月15万円)→ 必要額 4,500万円 ここで大事なのは、支出を1万円減らすと、必要額が300万円減るということです。月1万円の節約は、300万円分の資産形成と同じ意味を持ちます。収入を増やすより、支出を見直すほうが効率がいい場面があるのはこのためです。 管理人私も最初は「年収がいくらなら」と考えていました。でも必要額の式に年収は出てきません。出てくるのは支出だけです。ここに気づいたとき、家計簿の見方が変わりました。 ステップ2:4%ルールをそのまま信じてよいか 4%ルールの出どころは、米国トリニティ大学の研究(トリニティ・スタディ)です。米国株と債券のポートフォリオを対象に、過去のデータで「30年間、資産が尽きなかった取り崩し率」を調べたものでした。 つまり米国の過去データ・米国の税制・ドル建てが前提です。日本の会社員が使うときは、少なくとも3つのズレがあります。 税金:日本では運用益に約20%課税されます(NISA枠を除く)。4%取り崩しても手取りは4%になりません 為替:米国株で運用するなら、円で使う以上は為替リスクを負います。円高に振れれば取り崩せる金額は減ります 年金:日本の会社員は将来的に公的年金を受け取れます。65歳以降は必要額が下がるため、一生分を25倍で用意する必要はないかもしれません 3つ目はプラス方向のズレです。「4%ルールで7,500万円必要」と出た人が、実際には年金を考慮するともう少し少なくてよい、というケースは普通にあります。 注意点 4%ルールは過去データにもとづく目安であって、将来を保証するものではありません 取り崩し初期に暴落が来ると資産寿命が大きく縮みます(シークエンス・オブ・リターン・リスク) 税制・年金制度は変わります。最新の情報は金融庁・日本年金機構でご確認ください 投資には元本割れの可能性があります。生活防衛資金まで投じるのは避けてください PR ▶ 松井証券(口座開設無料) 創業100年の老舗ネット証券。新NISA対応・サポート充実 ステップ3:何年かかるか(決めるのは貯蓄率) ここが本題です。到達年数を決めるのは、年収ではなく貯蓄率です。 理由はシンプルで、貯蓄率が上がると「毎年積み立てられる額」が増えると同時に、「必要な生活費=ゴールの金額」が下がるからです。分子が増えて分母が減るので、効き方が二重になります。 手取りに対する貯蓄率ごとに、資産ゼロから始めて何年でFIREに届くかを計算しました。 前提: 実質リターン 年4%(インフレ調整後)・目標は年間支出の25倍・資産ゼロから開始・貯蓄率と支出は一定。税金と手数料は考慮していません。あくまで方向性をつかむための単純化した試算です。 貯蓄率 FIRE到達までの年数 10% 約58.7年 20% 約41.0年 30% 約30.7年 40% 約23.4年 50% 約17.7年 60% 約13.0年 70% 約9.1年 このグラフで一番大事なのは、線の「曲がり方」です。 ...

2026年8月16日 · 1 分
FIRE計算室 EP.005

【計算表つき】コツコツ25歳 vs 本気の35歳、先にFIREするのはどっちか全部計算した

この記事は、YouTube「FIRE計算室 EP.005(FIRE対決)」の計算データ完全版です。動画では流れで見せた数字を、ここでは検証できる形ですべて載せています。 対決カード 項目 コツコツ25歳 本気の35歳 年齢・職業 25歳・会社員 35歳・会社員 手取り月収 20万円 32万円 生活費 15万円/月 20万円/月 毎月の積立 3万円 10万円 現在の貯金 50万円 400万円 必要資産(4%ルール) 4,500万円 6,000万円 想定年利 6% 同左 結果 シナリオ 必要資産 毎月の積立 所要年数 達成年齢 コツコツ25歳 4,500万円 月3万円 34.5年 60歳 本気の35歳 6,000万円 月10万円 20.2年 55歳 コツコツ25歳が積立を3万増やしたら 4,500万円 月6万円 25.4年 50歳 先にFIREに到達するのは「本気の35歳」(差は14.3年)。ただし「コツコツ25歳が積立を3万増やしたら」のシナリオでは、達成年齢は50歳になります。 ...

2026年8月16日 · 1 分
賃貸vs購入 FIREにどっちが有利か本気で比べた

賃貸vs購入 FIREにどっちが有利か本気で比べた

「家賃を払い続けるのは、もったいない」 これ、私も30代前半にさんざん言われました。親からも、職場の先輩からも。実際、月10万円の家賃を35年払えば4,200万円です。数字だけ見ると、たしかにゾッとする。 でもFIREを目指し始めてから、この話には続きがあると気づきました。持ち家にすると「別のお金」が毎年出ていく。しかもそれは、家を売るまで一生続きます。 先に私の立場を明かしておきます。私は3年前に家を買いました。そして今も「FIRE到達の速さだけを考えるなら、賃貸のほうが有利だった」と思っています。 矛盾しているようですが、それも含めて数字を並べて整理してみます。 この記事の結論 「賃貸か購入か」の勝敗は、住み続ける年数でほぼ決まる。モデルケースの試算では逆転は約38年目だった しかもその分岐点は、同じ家を借りたらいくらかで大きく動く。家賃の想定が月2万円違うだけで19年ずれる 持ち家にも固定資産税・修繕・保険という毎年数十万円の維持費がかかる。ここを抜いた比較は当てにならない FIRE的に本当に効くのは所有形態そのものより、住居費が手取りに占める割合を下げること そもそも、日本人は住居費にいくら払っているのか まず現実の数字から。総務省の家計調査によると、二人以上の勤労者世帯の消費支出のうち住居費が占める割合は、統計上は数%程度にとどまります。ただしこれは持ち家世帯(住居費にローン返済が計上されない)を含んだ平均なので、賃貸暮らしの実感とはかなりズレます。 賃貸世帯だけで見れば、住居費は支出の中で断トツの1位になるのが普通です。私自身、家を買う前は手取りの約3割が住むためだけに消えていました。家賃に共益費と駐車場を足すと、給料日に振り込まれた瞬間から3分の1が予約済み、という感覚です。 一方、購入側の数字。国土交通省の「住宅市場動向調査」では、注文住宅・分譲マンションとも購入資金の平均は数千万円規模で、そのうち自己資金は2〜3割、残りをローンで賄うのが一般的です。住宅金融支援機構のフラット35利用者調査でも、返済期間は30年超が多数派になっています。 つまり多くの人にとって購入とは、30年以上の固定費を一度の契約で確定させる行為です。ここがFIREとの相性を考えるうえで一番大事なポイントだと思っています。 何年住むかで、答えはひっくり返る では実際、何年住めば購入が得になるのか。前提を置いて累計支出を計算し、グラフにしました。 物件3,500万円/頭金500万円+諸費用200万円・ローン3,000万円を35年 全期間固定1.5%(月91,855円)・維持費 年30万円。賃貸は同等物件を月12万円・初期費用50万円・更新料 年平均6万円で借りた場合。いずれも売却時に残る資産価値は含めていません。 前提は、3,500万円の物件を頭金500万円+諸費用200万円で購入し、残り3,000万円を35年・全期間固定1.5%で借りるケース。月々の返済は91,855円です。ここに維持費を年30万円上乗せします。比較相手は、同等の物件を月12万円で借りた場合です。 読み取れることは3つあります。 1つ目。購入は最初の700万円(頭金+諸費用)で大きく出遅れるため、序盤はずっと賃貸のほうが安い。10年目の時点でも、購入のほうが550万円ほど多く払っています。 2つ目。それでも差は毎年じわじわ縮み、35年目のローン完済で購入側の支出が年30万円まで落ちる。ここから一気に追い上げて、約38年目で逆転します。 3つ目。これは売却時に残る資産価値を一切含めていない数字です。35年後でも土地の価値は残るので、それを足せば実質的な逆転はもっと早く訪れます。ここは物件次第で大きくブレるため、あえて含めませんでした。 そして、この分岐点は前提しだいで派手に動きます。 同等物件の家賃 購入が追いつく時期 月10万円 約47年目 月12万円 約38年目 月14万円 約19年目 家賃の想定を2万円動かすだけで、結論が20年近くずれる。ネット上の「賃貸vs購入」記事で答えがバラバラなのは、この前提の置き方が違うからです。自分の地域で、同じような家を借りたらいくらか。 そこを調べずに始めた比較は、あまり意味がありません。 持ち家の「見えない毎年のコスト」を数えてみる 「ローンを払い終われば家賃ゼロ」という話、半分は正しくて半分は違います。ローンが終わっても消えない費用があるからです。 一戸建て・3,500万円クラスを想定した一例です。地域・物件・築年数で大きく変わります。マンションの場合は管理費と修繕積立金が別途かかり、築年数とともに上がるのが一般的です。 固定資産税・都市計画税:地域と物件によりますが、年10〜20万円程度になるケースが多い 修繕費:戸建てなら外壁・屋根・給湯器などで、10〜15年ごとにまとまった出費。国交省も長期修繕の必要性を繰り返し指摘しています マンションの管理費・修繕積立金:国交省のマンション総合調査によると、修繕積立金の平均は月1万円台。しかも築年数が上がるほど値上げされるのが一般的です 火災保険・地震保険:賃貸より補償対象が広いぶん、保険料も上がります 仮に維持費を年30万円とすると、35年で1,050万円。「家賃4,200万円がもったいない」の裏で、これだけ出ていきます。もちろん持ち家には資産が手元に残りますが、建物部分の価値は年々下がっていくのが前提です。 PR ▶ 松井証券(口座開設無料) 創業100年の老舗ネット証券。新NISA対応・サポート充実 管理人ここが一番の分かれ目です。私は契約前、住宅ローン控除の節税額ばかり見ていて、維持費を家計簿に入れていませんでした。両方入れて初めて、フェアな比較になります。 メリット・デメリットを、FIRE目線で並べる 賃貸がFIRE向きな理由 転職・独立・移住に合わせて住居費を下げられる。FIRE後に家賃の安い地域へ移る選択肢が残る 初期費用が小さく、その分を早い段階から投資に回せる(時間を味方にできる) 修繕リスクを大家が負う。想定外の百万円単位の出費が起きにくい 世帯人数が変わっても身軽に住み替えられる 賃貸の弱点 支払いが一生続く。FIRE後の生活費に住居費が丸ごと乗り続ける 高齢期の入居審査が通りにくくなる可能性がある インフレで家賃が上がるリスクを自分で負う 内装や設備を自由に変えられない 購入側は、これのちょうど裏返しです。長く住むほど1年あたりの負担は下がり、ローン完済後は住居費が維持費だけになる。FIRE後の生活費を大きく圧縮できるのは、間違いなく持ち家の強みです。実際、FIRE後に月8万円の家賃が消えれば、4%ルールで逆算して約2,400万円分の資産に相当する効果があります。 ...

2026年8月14日 · 1 分

【実録#2】20万円入金したのに13万円減った月と、6年前にやった通信費の見直し

この記事は、YouTube「FIRE実録 #02」のデータ完全版です。減った月もそのまま出す、と決めています。今月はマイナスでした。 2026年8月の数字 項目 実額 公開資産(新NISA2枠) 713.2万円 前月比 -13.9万円 うち自分で入れたお金(元本) 565.0万円 うち含み益 148.2万円 目標4,000万円への達成率 17.8% 内訳はつみたて投資枠が348.8万円、成長投資枠が364.4万円。中身はどちらもeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)1本だけです。 20万円入れたのに、減りました ここが今月いちばん伝えたいところです。 今月の増減を分解すると 新しく入金した額:+20.0万円(元本は545.0万円→565.0万円) 評価額の変化:727.1万円→713.2万円(-13.9万円) つまり相場に持っていかれた分:約-33.9万円 基準価額:44,970円→42,902円(-4.6%) 含み益は先月の182.1万円から148.2万円へ、1か月で33.9万円ぶん減りました。特別な事件は起きていません。ただ下がった、それだけです。 ずきんこういう月に積立をやめた人から順番に市場から退場していくので、僕はこの記録を続けます。やめないための言い訳として。 なお今月ぶんの積立30万円は用意済みで、まだ引き落とされていない分は来月の報告に乗ります。 今月やったこと 今月も30万円の積立を継続(つみたて投資枠+成長投資枠) プライムデーでそこそこ使いました(正直に反省) お盆の飲み会は削りません。ただし行かなくていい会は断ります 5年前に集めたポケモンカードを現金化します(未開封ぶんも。金額は来月報告) 節約は「削っていいもの」と「削ったら人生がつまらなくなるもの」を分ける作業だと思っています。飲み会は後者です。歳を取るほど友達は忙しくなって、誘っても集まらなくなるので。 これまでの推移 月 公開資産 前月比 達成率 2026年7月 727.1万円 — 18.2% 2026年8月 713.2万円 -13.9万円 17.8% スタート地点は727.1万円(2026年7月・目標発表はこちら)。ゴールは10年で4,000万円です。 ...

2026年8月7日 · 1 分
FIRE達成年齢の早見表

FIRE達成年齢の早見表|年齢・積立額・生活費でこう変わる【全パターンまとめ】

当ブログの「FIRE計算室」シリーズでは、年齢や積立額のちがうモデルケースを1件ずつ計算してきました。この記事は、これまでの全パターンの結論を1枚にまとめた保存版です。個別記事を行き来しなくても、自分に近いケースの答えがここでわかります。 この記事の結論(先に要点) FIRE達成年齢を決めるのは、開始年齢より「生活費」と「入金力」 どのケースでもサイドFIREなら完全FIREより7〜10年早い 生活費を月3万円下げる効果は、積立を月3万円増やす効果とほぼ同等 全モデルケースの結論一覧 これまで計算してきた6ケースの前提と結論です(すべて想定年利6%・税引後・4%ルールで必要資産を算出)。 ケース 積立 生活費 必要資産 完全FIRE サイドFIRE等 35歳・貯金300万 月10万円 18万円 5,400万円 55歳 47歳(サイド) 35歳・貯金200万 月3万円 17万円 5,100万円 68歳 58歳(サイド) 25歳・貯金100万 月7万円 15万円 4,500万円 48歳 40歳(サイド) 45歳・貯金800万 月13万円 22万円 6,600万円 62歳 58歳(生活費−3万) 32歳夫婦・貯金600万 月10万円 28万円 8,400万円 55歳 51歳(副業+5万) 25歳 vs 35歳 対決 月5万 vs 月10万 — — 詳細は対決編 — 見比べると、順位を決めているのは年齢ではありません。68歳になってしまうのは積立が月3万円のケース、48歳で届くのは生活費が15万円のケース。つまり「いくら積めるか」と「いくらで暮らせるか」の2つがほぼすべてです。 汎用早見表:毎月いくら × 目標資産 → 何年かかる? モデルケースに自分が当てはまらない方のために、ゼロから積み立てた場合に必要資産へ届くまでの年数を計算しました(年利6%・複利・税引後想定)。目標資産は「月の生活費 × 12 ÷ 4%」で選んでください。 ...

2026年8月6日 · 1 分
支払いをクレジットカードにまとめて家計を整理する

楽天カードの還元率1%はFIREにどれだけ効くか|ポイントを新NISAに回した10年

固定費を削り終えた次にやることは、残った支出の「支払い方」を変えることです。同じ金額を払うなら、現金より1%戻ってくる方法で払ったほうがいい。ただそれだけの話ですが、10年単位で見ると差は無視できません。 この記事では楽天カードを、「ポイントがお得!」ではなくFIREを目指す家計にとって効くのかという目線で検証します。 この記事の結論 年会費が永年無料。「年○円以上使えば無料」のような条件が一切ないので、持っているだけならコストゼロ 還元率は100円につき1ポイント(1%)。楽天グループ以外の街の買い物でも貯まる 家計の支払いを月10万円ぶんカードにまとめると、年12,000ポイント。それを新NISAに回すと10年で約16万円 弱点は期間限定ポイントの有効期限とリボ・分割への導線。ここを踏まなければ実質デメリットは小さい 入会特典は新規入会+3回利用で合計5,000ポイント(常時開催・ブランドによる差はなし) 年会費無料と還元率1%の中身 項目 内容 年会費 永年無料(条件なし) ポイント還元率 1%(100円につき1ポイント) ご利用可能枠 最高100万円 楽天市場でのSPU 楽天カード特典分 +1倍 国際ブランド Visa/Mastercard/JCB/American Express(全ブランドがタッチ決済対応) ETCカード 年会費550円(楽天会員のダイヤモンド・プラチナ会員は無料) 家族カード あり 保険 カード盗難保険/海外旅行傷害保険(死亡・後遺障害 最高2,000万円) 申込条件 18歳以上・国内在住(所定の審査あり) ※2026年8月時点・公式サイトの公表内容より。楽天Edy機能を付ける場合は別途発行手数料330円(税込)がかかります。 FIRE目線で見た利点 ① 年会費が永年無料。持つコストがゼロ 「年間○万円以上の利用で翌年無料」という条件付き無料のカードは多いですが、楽天カードは条件なしで永年無料です。使わない月があっても損をしない。固定費を1円でも増やしたくないFIRE志向の家計と相性がいいのは、まずこの一点です。 ② 還元率1%が「楽天の外」でも効く 楽天市場だけでなく、スーパー・コンビニ・ガソリンスタンド・公共料金の支払いでも100円につき1ポイント。貯まったポイントは1ポイント=1円としてカードの支払いそのものに充当できます(50ポイント以上・1ポイント単位)。使い道に悩まないので、実質的な値引きとして受け取れます。 ③ 楽天証券のクレカ積立につながる FIRE目線で見逃せないのがこれです。楽天証券では投資信託の積立をカード決済にすると、積立額に対してもポイントが付きます。「毎月の積立が、それ自体でポイントを生む」状態が作れる。付与率は銘柄やカードの種類で変わるので、設定前に楽天証券の公式ページで最新の条件を確認してください。 実際どれくらい貯まるのか 還元率1%は「100円で1円」。ピンと来ないので、家計の支払いをどれだけカードに寄せたかで並べてみます。 年間のカード決済額 月あたり 1年で貯まるポイント 60万円 5万円 6,000ポイント 120万円 10万円 12,000ポイント 180万円 15万円 18,000ポイント 240万円 20万円 24,000ポイント 家賃・通信費・光熱費・食費……もともと払う予定だったお金を通す先を変えるだけの数字です。ここに楽天市場でのSPU上乗せ分は含んでいないので、楽天経済圏を使っている人はもう少し増えます。 ランカえ、支払い方法を変えるだけで年1万円以上? 管理人そうです。支出は1円も増えていないのがポイント。節約は我慢が必要ですが、これは我慢がいらない数少ない改善です。 気をつけるべき落とし穴 いい面だけ書くのはフェアではないので、正直に4つ挙げます。 ...

2026年8月5日 · 1 分
友人とスマホを見せ合う

you me mobileの「6年無料」は本当か|招待制の条件を正直に検証

you me mobile(ユーミーモバイル)は、5社比較で「番外編」として紹介した招待制のドコモ回線SIMです。売り文句は「2人招待で基本料が6年間無料」。固定費削減を突き詰めるFIRE的には気になる話ですが、万人向けではありません。この記事では仕組みと落とし穴を正直に整理します。 この記事の結論 あなたの招待で2人が使い始めると、あなたの基本料が6年間0円になる ただし通常料金(10GB 1,760円など)は他社に見劣りし、初期費用も約4,800円と高め つまり「一緒に乗り換える家族・友人が2人以上いる人専用」の選択肢 家族3人で乗り換えれば1台分が無料。条件がハマれば通信費という固定費が消える 仕組み:招待が前提のサービス設計 you me mobileの本体は「招待プログラム」です。 あなたがyou me mobileを契約する あなたの招待コードで2人が契約する その2人が解約せず支払いを続けている間、あなたの基本料が6年間無料になる 家族3人で乗り換えれば「親1台無料+子2台有料」のような形が成立します。招待された側にも初月無料などの特典があります。 通常料金:正直、単体では勝てない データ容量 通常月額(税込) 10GB 1,760円 30GB 2,398円 50GB 3,278円 120GB 5,346円 比較すると、10GBならNUROモバイルが1,485円、30GBならmineoが2,178円。招待抜きの通常価格では5社比較の上位に勝てません。ここを理解した上で「無料化を狙うサービス」と割り切るのが正しい使い方です。 申し込む前に知っておきたい3つ 初期費用が約4,800円(SIM開通作業料4,400円+発行手数料433円)と格安SIMの中では高め 音声SIMは最低利用期間12ヶ月。期間内解約は違約金(当月の基本料+オプション料)あり 6年無料は招待した2人が使い続けることが条件。2人が解約すれば無料も終わります。人間関係込みの設計です 向いている人・向いていない人 判定 一緒に乗り換える家族が2人以上いる ◎ 1台分の通信費が消える 乗り換えを勧められる友人ネットワークがある ○ 条件がハマれば強力 1人で普通に安いSIMを探している ✕ 5社比較から選ぶ方が確実 縛りや条件付きの契約が嫌い ✕ 12ヶ月縛り+招待条件はストレスの元 FIRE目線:どれくらいのインパクトか 仮に普通に30GB 2,398円で使った場合でも、大手7,000円プランとの差額は月4,602円・年55,224円。新NISAで年利6%・10年積み立てると── 10年後は約73万円です。そして6年無料が成立した場合、差額は月7,000円に跳ね上がります。無料期間6年だけで元本50万円超──固定費削減としては最大級のインパクトです。 この試算の前提 年1回の年末一括投資・年複利の簡略計算です。実際のリターンは相場次第で、元本割れの可能性もあります。6年無料は招待条件の維持が前提です。 管理人私のスタンスは「家族でまとめて乗り換えるなら本命候補、1人なら5社比較から選ぶ」です。友人を無理に誘ってまで無料を狙うのは、浮くお金より人間関係のコストが高くつくのでおすすめしません。 PR ▶ you me mobile(2人招待で基本料6年無料の招待制SIM) ドコモ回線。家族や友人と2人以上で乗り換えるなら「基本料0円」が現実になる変わり種 あわせて読みたい 格安SIM 5社徹底比較|楽天・HIS・ahamo・mineo・NURO NUROモバイルが10〜15GB帯で最安圏な理由 mineoの「マイそく」990円は使えるか HISモバイルの月280円は誰のためのプランか 固定費削減の記事をもっと読む通信費のほかにも削れる固定費があります ※料金・特典はすべて2026年7月時点・税込。招待プログラムの条件は変更されることがあるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。

2026年7月30日 · 1 分