FIREを目指すうえで、投資リターンより確実に効くのが固定費削減です。中でも通信費は「一度見直せば、あとは何もしなくても毎月効き続ける」最優先項目。
この記事は、格安SIM6社を1ページで比較しきることを目的にまとめたものです。以前は会社ごとに記事を分けていましたが、実際に選ぶときは「自分の使用量だと、どこが一番安いのか」を横並びで見たいはずなので、各社の深掘り部分もすべてこのページに統合しました。
- 月7GB以下しか使わない → HISモバイル。3GBなら月770円(NUROの792円が僅差で追う)
- 10〜15GB使う → NUROモバイル。10GB 1,485円・15GB 1,790円が最安圏
- 20〜30GBたっぷり使いたい → 最安はHISの2,090円。30GB欲しいならmineoの2,178円
- SNSのギガ消費が大きい → NUROモバイルのNEOプラン35GB 2,699円(SNSカウントフリー)
- ギガを気にしたくない → 楽天モバイルの無制限3,278円が現状ほぼ独壇場
- 速度も落としたくない・30GB使う → ahamoの2,970円
- 速度そこそこで実質使い放題 → mineoの変わり種「マイそく」990円
- 大手キャリア7,000円からHISの3GBに替えると月6,230円浮く。10年NISAに回すと約99万円
まず結論:使い方別の早見表
細かい話の前に、答えだけ先に置いておきます。
| あなたのタイプ | おすすめ | 月額 |
|---|---|---|
| 月3GB以下のライトユーザー | HISモバイル | 770円 |
| ほとんどデータを使わない | HISモバイル | 280円 |
| 10〜15GBの中容量派 | NUROモバイル | 1,485〜1,790円 |
| 短い通話が多い・20GB | HISモバイル(6分かけ放題込み) | 2,090円 |
| 30GB欲しい・コスパ重視 | mineo | 2,178円 |
| 長電話が多い・20GB | 楽天モバイル(Rakuten Link無料通話) | 2,178円 |
| SNSヘビーユーザー・35GB | NUROモバイル(SNSカウントフリー) | 2,699円 |
| 速度を落としたくない・30GB | ahamo(5分かけ放題込み) | 2,970円 |
| ギガ無制限がほしい | 楽天モバイル | 3,278円 |
| 速度そこそこで使い放題感覚 | mineo「マイそく」 | 990円 |
| 一緒に乗り換える仲間が2人いる | you me mobile(番外編・招待制) | 条件次第で0円 |
料金比較(音声SIM・税込)
全体像です。データ量ごとの月額を並べました。

| データ量 | 楽天モバイル | HISモバイル | mineo | NUROモバイル | ahamo |
|---|---|---|---|---|---|
| 〜100MB | 1,078円(3GBまで同額) | 280円 | ー | ー | ー |
| 1GB | 1,078円 | 550円 | ー | ー | ー |
| 3GB | 1,078円 | 770円 | 1,298円 | 792円 | ー |
| 5GB | 1,078円 | ー | ー | 990円 | ー |
| 7GB | 2,178円(20GBまで同額) | 990円 | 1,518円 | ー | ー |
| 10GB | 2,178円 | ー | ー | 1,485円 | ー |
| 15GB | 2,178円 | ー | 1,958円 | 1,790円 | ー |
| 20GB | 2,178円 | 2,090円(6分かけ放題込み) | ー | ー | ー |
| 30GB | 3,278円(無制限) | ー | 2,178円 | ー | 2,970円(5分かけ放題込み) |
| 35GB | ー | ー | ー | 2,699円(SNSカウントフリー) | ー |
| 50GB | ー | ー | 2,948円 | (55GBで3,980円) | ー |
| 無制限 | 3,278円 | ー | ー | ー | ー |
※太字は各行の最安。グラフの点は「その容量にプランがある」ことを示します。楽天モバイルだけは使った量で料金が自動で決まる段階制です。you me mobileは招待制で性格が違うため、この表とは別に番外編で扱います。
グラフと表を見ると各社の設計思想がはっきり分かれます。
- 楽天モバイル「Rakuten最強プラン」は3段階の階段状(〜3GB/〜20GB/無制限)。1GBしか使わない月も3GB使った月も同じ1,078円
- HISモバイル「自由自在2.0プラン」は細かい段階制で、使わない人ほど安い
- mineo「マイピタ」は3GB〜50GBの5段階。小容量では割高ですが、容量が増えるほど割安になり30GBで2,178円
- NUROモバイルは3GB・5GB・10GB・15GBの「VSプラン」が割安で、10〜15GB帯はほぼ最安。上位のNEOプランはSNSのギガ消費ゼロ
- ahamoはドコモ本体のオンライン専用プラン。容量の選択肢を捨てて30GB一本に絞っている
20GB以上は5社が激突する主戦場
この帯は各社すべてに選択肢があり、一番悩ましいゾーンです。

差額はわずかなので、価格ではなく「容量・通話・速度のどれを重視するか」で決めて構いません。
各社を深掘りする
ここから1社ずつ、プランの中身と「申し込む前に知っておきたい弱点」まで踏み込みます。
HISモバイル|使わないほど安くなる、下限280円
旅行会社HISのグループ会社が運営するドコモ回線の格安SIMです。「通信費を限界まで下げたい」という人に、当ブログが真っ先に名前を挙げるのがここ。

| データ量 | 月額(税込) |
|---|---|
| 〜100MB | 280円 |
| 〜1GB | 550円 |
| 〜3GB | 770円 |
| 〜7GB | 990円 |
| 20GB | 2,090円(6分かけ放題込み) |
楽天モバイルの3段階制と対照的な、細かい段階制です。楽天は「使わなくても1,078円」ですが、HISは「使わなければ280円」。Wi-Fi中心の生活なら、この差が毎月ずっと効き続けます。
- 小容量帯の圧倒的な安さ:3GB 770円・7GB 990円は大手キャリアの1/7〜1/10の水準
- 20GBは6分かけ放題込みで2,090円:日常の電話はほぼ6分以内に収まるので、実質「かけ放題付き20GBが2,090円」
- ドコモ回線でエリアの心配がない:借りているのはドコモの回線なので、繋がるエリアはドコモと同じ。地方や山間部でも安心
大手キャリアの7,000円プランから3GB 770円に乗り換えると、差額は月6,230円・年74,760円。この記事の試算で使っているのがこのケースです。
NUROモバイル|10〜15GB帯の価格リーダー
ソニーグループが運営する格安SIMです。光回線の「NURO 光」で知っている人も多いはず。中容量帯が最安圏という明確な強みがあります。

| プラン | データ容量 | 月額(税込) |
|---|---|---|
| VSプラン | 3GB | 792円 |
| VSプラン | 5GB | 990円 |
| VSプラン | 10GB | 1,485円 |
| VSプラン | 15GB | 1,790円 |
| NEOプラン | 35GB | 2,699円 |
| NEOプランW | 55GB | 3,980円 |
下段の「VSプラン」が節約の主役です。10GBで1,485円は、mineoにも楽天モバイルにもない水準。余ったデータは翌月に繰り越せて、15GBコースなら3ヶ月ごとに追加データがもらえる「Gigaプラス」も付きます。
- 10〜15GB帯の価格リーダー:「3GBでは足りず20GBは余る」という中間層の受け皿
- NEOプランはSNSのギガ消費ゼロ:35GB 2,699円に「NEOデータフリー」が付き、LINE・X・Instagram・TikTokの通信はデータ消費にカウントされません
- VSプランは3回線対応:ドコモ・au・ソフトバンクから選べるので、今の端末そのままで乗り換えられます
- キャンペーンが頻繁:5GBが1年間499円になるような割引をよくやっています
- 混雑時間帯は速度が落ちることがある(MVNO共通)。速度最優先ならahamoへ
- 初期費用がかかる(登録事務手数料3,300円+SIM準備料440円)。月額の安さで数ヶ月あれば回収できますが、ゼロではありません
- 3GB帯の最安は僅差でHIS。792円 vs 770円の差は月22円なので、この帯なら実質引き分けです
mineo|30GB 2,178円と、速度で選ぶ「マイそく」
関西電力グループが運営する老舗の格安SIMです。料金改定でデータ容量が増量され、30GBで2,178円というコスパは6社比較でも頭ひとつ抜けています。さらに「速度で選ぶ」という他社にない変わり種プランも。
料金プラン①:容量で選ぶ「マイピタ」

| データ容量 | 月額(税込・音声+データ) |
|---|---|
| 3GB | 1,298円 |
| 7GB | 1,518円 |
| 15GB | 1,958円 |
| 30GB | 2,178円 |
| 50GB | 2,948円 |
注目は容量単価です。3GBから30GBまで880円しか変わりません。しかも余ったデータは翌月に繰り越せます。
さらにmineoの隠れた主役が「パケット放題」です。基本のデータ容量を使い切ったあとも、一定速度なら無制限で通信し続けられるオプションが無料で付きます。
| コース | 使い切ったあとの速度 |
|---|---|
| 3GB・7GB | 最大1Mbps(パケット放題 1Mbps) |
| 15GB・30GB | 最大3Mbps(パケット放題 3Mbps) |
1Mbpsあれば地図・SNS・音楽ストリーミングは普通に使え、3Mbpsなら標準画質の動画も見られます。つまりmineoはどのコースでも「ギガ切れで何もできなくなる」状態になりません。ここが他社との一番の違いです。
料金プラン②:速度で選ぶ「マイそく」
mineo独自の変わり種が、容量ではなく最高速度を選ぶ「マイそく」です。
| コース | 最大速度 | 月額(税込) |
|---|---|---|
| プレミアム | 5Mbps | 2,200円 |
| スタンダード | 1.5Mbps | 990円 |
| ライト | 300kbps | 660円 |
スタンダード(1.5Mbps)なら月990円でデータ量は実質無制限。SNS・音楽ストリーミング・標準画質の動画くらいなら流せる速度です。
楽天モバイル|使った分だけ、上限3,278円で無制限
自社回線で、使ったデータ量に応じて料金が自動で決まる3段階制。上限があるので「使いすぎて請求を見て青くなる」が起きません。
| その月に使ったデータ量 | 月額(税込) |
|---|---|
| 〜3GB | 1,078円 |
| 3GB超〜20GB | 2,178円 |
| 20GB超〜無制限 | 3,278円 |
データ使用量が月によってブレる人に一番外れがない設計です。固定プランだと、大盛りにすると使わない月が無駄、小さくすると使う月に速度制限で身動きが取れなくなる。その両方を避けられます。
- 無制限3,278円は現状ほぼ独壇場。動画もテザリングも上限で止まります
- Rakuten Linkで国内通話が時間無制限で無料。長電話する人はこれだけで元が取れます
- 楽天ポイントで支払える。楽天市場で貯めたポイントをそのままスマホ代に充てられます
この6社の中で、運営者が実際に6年契約しているのが楽天モバイルです。実際の請求書4か月分(ポイント払いで0円になった月を含む)と、6年使って感じている弱点は、こちらに書いています。
👉 楽天モバイルの無制限3,278円は本当に得か 👉 【実録#2】6年前にやった通信費の見直し(実際の請求書つき)
ahamo|速度を落としたくない人の受け皿
ここまでの4社は回線を借りている格安SIM(HIS・mineo・NURO)か、エリアがまだ発展途上の自社回線(楽天)です。「安くはしたいが、昼休みに遅くなるのは我慢できない」という人にはどれも刺さりません。
その受け皿がahamo。ドコモ本体のオンライン専用プランなので、混雑時間帯の速度がドコモそのものです。

| プラン | 月額(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| ahamo | 2,970円 | 30GB+5分以内の国内通話かけ放題 |
| +大盛りオプション | 4,950円(+1,980円) | 合計110GB。テザリングもOK |
プランは実質この2択だけ。「どの容量にするか」で悩む時間ごと削れるのがahamoらしさです。
- 回線品質がドコモそのもの:昼休みも夕方も快適。仕事の連絡が多い人、外でテザリング会議をする人はここが決定打
- 5分かけ放題が最初から込み:2,970円に5分以内の国内通話かけ放題が含まれています
- 海外ローミングが30GBまで追加料金なし:旅行のたびにレンタルWi-Fiを借りている人は、その費用も削減対象になります
大手キャリアの7,000円プランからahamoに替えるだけでも月4,030円・年48,360円浮きます。「格安SIMは不安」で乗り換えを止めていた人には、ここが一番現実的な一歩です。
番外編:you me mobile|2人招待で基本料6年無料
you me mobile(ユーミーモバイル)は招待制のドコモ回線SIMです。売り文句は「2人招待で基本料が6年間無料」。固定費削減を突き詰めるFIRE的には気になる話ですが、万人向けではありません。
仕組みはこうです。
- あなたがyou me mobileを契約する
- あなたの招待コードで2人が契約する
- その2人が解約せず支払いを続けている間、あなたの基本料が6年間無料になる
家族3人で乗り換えれば「親1台無料+子2台有料」のような形が成立します。

| データ容量 | 通常月額(税込) |
|---|---|
| 10GB | 1,760円 |
| 30GB | 2,398円 |
| 50GB | 3,278円 |
| 120GB | 5,346円 |
比較すると、10GBならNUROモバイルが1,485円、30GBならmineoが2,178円。招待抜きの通常価格では上位に勝てません。ここを理解した上で「無料化を狙うサービス」と割り切るのが正しい使い方です。
- 初期費用が約4,800円(SIM開通作業料4,400円+発行手数料433円)と格安SIMの中では高め
- 音声SIMは最低利用期間12ヶ月。期間内解約は違約金(当月の基本料+オプション料)あり
- 6年無料は招待した2人が使い続けることが条件。2人が解約すれば無料も終わります。人間関係込みの設計です
浮いたお金をNISAに回すと10年でいくらになるか
仮に大手キャリアで月7,000円払っている人が、HISモバイルの3GB(770円)に乗り換えたとします。差額は月6,230円・年74,760円。
この年74,760円を新NISAで年利6%(複利)で10年間積み立てると、こうなります。

10年後は約99万円。内訳は元本74.8万円+運用益約24万円です。スマホを乗り換えるだけで、10年後に100万円近い差がつく計算になります。
乗り換え先によって差額は変わるので、主要なケースを並べておきます。
| 乗り換え先 | 月額 | 大手7,000円との差額 | 10年NISA後 |
|---|---|---|---|
| HISモバイル 3GB | 770円 | 月6,230円 | 約99万円 |
| NUROモバイル 10GB | 1,485円 | 月5,515円 | 約87万円 |
| mineo マイピタ30GB | 2,178円 | 月4,822円 | 約76万円 |
| ahamo 30GB | 2,970円 | 月4,030円 | 約64万円 |
| 楽天モバイル 無制限 | 3,278円 | 月3,722円 | 約58万円 |
乗り換えの手順と注意点
手順そのものは、どの会社でもほぼ同じです。
- スマホの設定で毎月のデータ使用量を確認する(プラン選びの根拠になります)
- オンラインで申し込む(MNPワンストップ対応で予約番号は原則不要)
- SIM/eSIMが届いたら切り替え手続きとAPN設定
- MNP予約番号は現在ほぼ不要(MNPワンストップ対応)。各社ともオンライン申し込みが基本です
- HIS・mineo・NUROは回線を借りている格安SIMなので、昼休みなど混雑時間帯は速度が落ちることがあります。速度重視なら自社回線の楽天モバイルかドコモ本体のahamoが有利
- 端末そのままで乗り換える場合はSIMロック解除の有無だけ確認を。最近の端末は解除済みのことが多いです
まとめ
通信費の見直しは「今日やれば今月から効く」数少ない節約です。しかも一度やれば、あとは何もしなくても毎月効き続けます。
最後にもう一度、選び方だけ。
- 使用量が少ないなら HISモバイル(3GB 770円)
- 中容量なら NUROモバイル(10GB 1,485円)
- 大容量でコスパなら mineo(30GB 2,178円)
- 速度を落としたくないなら ahamo(30GB 2,970円)
- ギガを気にしたくないなら 楽天モバイル(無制限 3,278円)
なお、乗り換え後のスマホ代の払い方まで詰めるとあと1%削れます。年会費無料のカードで払うだけなので手間はゼロです → 楽天カードの還元率1%はFIREにどれだけ効くか
通信費を削ったあと、次にどの費目へ手をつけるかは家計調査の平均と比べると決めやすくなります。世帯人数・年代別の費目別支出を集計したものを家計調査から見る費目別の使いすぎにまとめました。
固定費は通信費だけではありません。どこから手をつけると効率がいいかは固定費を下げる順番にまとめました。
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